お金の歴史
古代、まだお金という概念がなかった頃は、物々交換して暮らしていました。
そこに、米作りが入ってくると、お米がお金の変わりに、共通の価値がある物になっていきました。
同じく、布や、塩も貨幣の役目をしていたようです。
貨幣の役目をする物を物品貨幣と言います。
飛鳥時代に中国の「開元通宝」を元に、「富本銭」が作られました。
奈良平安時代708年「和銅開珎」が作られ250年流通し、そのほかに金貨、銀貨、銅貨が作られました。
中国から輸入した貨幣も使われていました。
豊臣秀吉が、金貨、銀貨を作り始め、天正16年に「天正 長大判」「天正 菱大判」を作りました。
ただし、通貨として使われるというより、ほうび用で、庶民は、明銭、びた銭を使っていました。
徳川家康が、貨幣制度を統一して、全国で使えるようにしました。
その後、江戸末期に至るまで、貨幣の改鋳が繰り返されています。
明治時代に入り、金本位制で金1.5グラムで1円とし、円が誕生しました。
1897年に、その後物価が上がっていき、金1.75グラムで、1円に変更になります。
大正時代に金本位制が停止され、金貨幣製造中止になります。
昭和時代で管理通貨制になります。
記念貨幣が始めて発行されます。
「東京オリンピック記念貨幣」です。
そして、1987年に「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」が制定されます。
それが、今の流通しているお金なんですね。
という事は、紙のお金って、本当にお金の歴史から言ったら、つい最近です。