お札は、高級和紙の原料が使われており、「みつまた」という植物が使われています。
繊維が細く光沢があって柔軟で、しかもしわになりにくく、耐久性があり、加工しやすいというお札に最適な素材です。
四国の愛媛県が、主産みたいですよ。

お札を製造しているのは、国立印刷局です。
ここでは、切手や、証券類も作っています。官報の製造もしているんですよ。

お札を流通させる時に一番防止しなければならないのは、偽金を作れないようにすることです。
その為に、お札は、真似ができない様にいろんな工夫がたくさんあちこちにしてあります。
肖像は、緻密に書いてあり、1ミリに10本の線が書かれている場所もあるぐらいです。

人間は、顔や表情を見分ける事に慣れているので、ちょっと違えば、違和感を感じます。
お札を斜めから見ると別の像が浮かび上がるので、これは、印刷では表現できないので、印刷で偽金を作らせないことが出来ます。
お札をコピーすると、肉眼では見えないんですが、文字や画像が現れる技術があって、複写防止策として、効果を発揮しています。

お札を触ってみるとざらってするのは、印刷のインクが盛り上がっているからです。
凹版印刷という特殊方法で、インクを強い圧力をかけて紙に移します。

目の見えない人にも凹凸のマークで、触って、金額が分かるようにしました。
すかしは、お札に必ず入ってますね。
お札のあちこちに、秘密が入っているんですよ。